KAORI I. / KEIICHIRO O. [MARKETING]

ブランドマネジャーとして患者さんに貢献する


担当する医薬品のマーケティング責任者であるブランドマネジャー。そこに至るキャリアパスと、マーケティングを通じた患者さんへの貢献を2人が紹介します。


Keiichiro O.

イミュノロジー事業本部 関節リウマチ・眼科領域事業部 ブランドマネジャー


Kaori I.

イミュノロジー事業本部 皮膚疾患領域事業部 アソシエイトブランドマネジャー


ブランドマネジャーの仕事とは?

Keiichiro O.:私はイミュノロジー部門で、関節症性乾癬に関する製品のブランドマネジャーをしています。担当する医薬品のブランドプラン作成から始まって、その実行までを担っています。具体的には、各種リサーチの企画立案、プロモーションマテリアルの作成、医師向けの講演会や学会のセミナーの企画、MR向けのトレーニングの立案・実施まで、グローバルを含む社内外のさまざまな立場の方々と意見交換しながら進めています。

Kaori I.:私はアソシエイトブランドマネジャーで、マーケティング部門の一員という位置づけになります。イミュノロジー領域にある医薬品の皮膚疾患を担当しています。仕事の内容は、Keiichiro O.さんと同じです。
今年、一番印象深かった仕事は、ペイシェントジャーニー*を作るために行った患者さんのインタビューです。リサーチ会社を通してですが、患者さんがどんなことで苦しまれていて、どんなことを望まれているのかを具体的にうかがえたのが良かったです。

Keiichiro O.:私も今、担当している適応症の患者さんのインタビュー調査に参加して、同じような経験をしています。ブランドプラン作成にはいくつかのステップがあるのですが、ペイシェントジャーニーはプラン作成の根幹と言っても過言ではありません。アッヴィは「ペイシェントセントリシティ」を一番大事にしていますので、すべての製品で患者さんのインタビューを行い、ペイシェントジャーニーを作成しています。

*患者さんがどのタイミングで疾病に気づき、いつ治療が必要になり、治療後にどのような人生を送られたいかという患者さんの治療の道のりこと


入社からブランドマネジャーになるまで

Keiichiro O.:私は大学卒業後、アッヴィの前身の会社に入社しました。大学では広告やマーケティングを専攻しており、それらに関連する仕事をしたいと思っていましたが、一方で社会貢献度の高い仕事をしたいという思いもあり、この二つの観点から、製薬企業でマーケティングに携わりたいと思い、入社しました。
入社後は14年間、MRとして働いていた後、マーケティング部門に異動して4年間、今とは別の医薬品のブランドマネジャーを務め、1年間、エリアマネジャーを経験して、現在の医薬品のブランドマネジャーになりました。

Kaori I.:私も新卒でアッヴィに入社しました。大学では薬学を学んでいたのですが、難病の患者さんに貢献したいという気持ちが強く、60社ぐらいエントリーした中で絞り込んでいった結果がアッヴィでした。患者さん中心、患者さんへの貢献を大事にしていると、一番伝わってきたのがアッヴィでした。成長して力を発揮できるようになってやっと患者さんに貢献できると思っていたので、社員が成長できる環境も魅力に感じました。
入社後は3年間、MRをしていましたが、学生の時からマーケティングやメディカル部門にも興味を持っていましたので、マーケティングで疾患啓発などをやりたいなと思うようになりました。アッヴィでは、毎年、自分の「キャリアジャーニー」を作成するのですが、そこに3年後や5年後に何をやりたいかを書く欄があり、私の希望を見て異動させてくださったのかなと思っています。Keiichiro O.さんは希望で異動されたのですか?

Keiichiro O.:MRからの異動時は、社内公募に応募しました。エリアマネジャーへの異動は、キャリアジャーニーや能力開発の一環として、リーダーシップやピープルマネジメントの能力を高める機会として異動させていただき、実際にチームマネジメントをさせていただきました。その経験は、今の仕事に大きく生かされていると思います。

Kaori I.:私は、異動の際に、マーケティング育成担当の方もいて、たくさん研修を受けさせていただきました。今、生かせるように努力しています。 

Keiichiro O.:異動時のトレーニングプログラムが体系的に用意されているのは素晴らしいことだと思います。アッヴィは、比較的、部門間の異動がしやすかったりと、常にチャンスが用意されていますし、そのチャンスを得るための能力開発プランもしっかりと用意されています。それが社員の成長につながってくるところが大きいかなと思いますね。私の部署には、MR、マーケティング、広報、開発から異動してきた方がいます。

Kaori I.:社内公募では、いろんな部門から来られていますね。MRからが一番多いという印象がありますが、他社でマーケティングをなさっていた方もいらっしゃいます。アッヴィのマーケティングの特徴は、ルールに則ってが基本ですが、アイデア次第で何でもできるところですね。全国規模の企画できるので仕事の幅も規模も広がります。

Keiichiro O.:おっしゃるとおりですね。営業もマーケティングもゴールは一緒で、それぞれの役割を持たされているだけだと思うのですが、顧客と直接つながるのが営業で、マーケティングは営業の裏方としてそこをサポートするという違いがあるんじゃないかと思います。



ブランドマネジャーという仕事のやりがいは?

Kaori I.:異動を希望した動機でもあるのですが、疾患の啓発をしたかったので、患者さんにしっかり病気を認知してもらい笑顔になってもらえる仕事を計画して実行できるところに一番やりがいを感じています。
以前、心臓に病気を持っている子どもたちの運動会「Challenging Heart Day」を開催させていただいた時に、酸素ボンベを利用している子どもたちも、できる範囲でですが、すごくうれしそうに運動していました。患者さんに夢を持ってもらえている、笑顔を届けられていると感じられた瞬間に、一番やりがいを感じます。

Keiichiro O.:Kaori I.さんのおっしゃる患者さんを笑顔にできることはもちろんですが、私は、人の行動変容を起こせるところに非常に魅力を感じています。たとえばマーケティングが立てた戦略やプランがMRの行動を変えて結果につながるところや、医師の行動変容がマーケットシェアの拡大につながり、それが患者さんに自社製品を届けて患者さんの笑顔に貢献できるところが、私にとっての一番の魅力です。戦略・戦術の立て方・取り方で、患者さんの人生が変わってきますので、魅力とともに大きな責任を感じます。
私が担当している疾患には希少で診断フローがないものもありましたので、アッヴィがその助けになるような取り組みを行い、医師の診断に貢献できるときは非常にうれしいですね。パンフレット一つ作るだけでも、これまでどの会社もこういうものを作ってくれなかったけど、これがあったから診断できたと医師から言っていただいたこともあります。

Kaori I.:それは私も感じることがあります。今、担当している疾患の一つは、まだきちんとした診断方法が確立されておらず、またガイドラインがないという状態なので、マテリアルを作り、疾患啓発を行い、結果が見えるようになることを目指して頑張っています。

Keiichiro O.:製品の責任者としてブランドを育てていくという立場を任せていただけるのは、多くの患者さんに製品を届けることにもつながりますので、そういった喜びを非常に実感しやすい仕事です。ブランドマネジャーの仕事に興味はあるけれど、マーケティングの経験がなかったり英語力が不安だという方がいらっしゃれば、それらはキャッチアップできる環境がありますので不安を感じる必要はないよと伝えたいですね。



アッヴィで働く魅力

Kaori I.:プラン、マテリアル、イベントと、別のチームが担当する会社もあると聞いていますが、ペイシェントジャーニーを作ってプランを立てるところから実行するところまで、いろいろなことが経験できるのがアッヴィのマーケティングのいいところだと思っています。

 Keiichiro O.:パイプラインが豊富なので、新薬に携わるチャンスが多いですね。私もまだ、マーケターとしてはそれほど経験が多くないのですが、今回、新薬の上市をリードさせていただけるチャンスをいただきました。そういうチャンスがあることによって、短期間で経験値を得たり、スキルを急速に高められる環境が整っています。新薬が初めて処方された時は、無事に届けられた喜びや安堵感を得られますね。

 Kaori I.:私は、アッヴィって社員が創っている会社だなと感じます。社員の要望で子どもの予防接種休暇ができたり、家賃補助について意見を聞いてくれたり、アッヴィで働く魅力を象徴する「フライング・ペンギン」のビジュアルも社員の投票を基に作られていたりと、あらゆるところで社員の声が反映されているのがアッヴィの魅力であり社風だと感じています。
ワーク・ライフ・バランスについても、上司が気に掛けてくださり、残業が多くならないように声を掛けていただいたり、業務量の調整をしていただいています。

 Keiichiro O.:私の場合は、ワーク・ライフ・バランスを取るための工夫としては、テレワークの活用が一番大きいです。アッヴィは先進的に取り入れていますので、非常に使いやすい状況になっています。同じように、これまでは出張や移動が多かったのですが、現在の状況ではリモートミーティングになっていますので、結果として、これまで以上にワーク・ライフ・バランスが保ちやすい状況になっています。事業本部長や事業部長もワーク・ライフ・バランスを重視していますので、有給休暇が取りにくいということも一切ないですね。

 Kaori I.:今の私の目標は、「ママさんシニアブランドマネジャー」なんです。ママさんになってもマーケティングに携わり、マネジャーになることを目指してやっていきたいなと思っています。仕事と生活を両立させつつ、キャリアも積み重ねていければと思っています。

 Keiichiro O.:私もできる限り、マーケティングをやりたいと思っています。アッヴィはグローバルな企業ですが、グローバルな方針を基に動くだけではなく、日本がイニシアチブを取ってグローバルに影響を与えられるような仕事ができたらうれしいですね。そんなマーケターに成長できたらと思っています。

※内容および所属と肩書は2021年掲載当時