「I know IBDプロジェクト」、国際PRアワードの2部門で最優秀賞を受賞

2024年8月14日

アッヴィ合同会社が推進する「I know IBDプロジェクト」は、国際PR協会(IPRA)が主催する「Golden World Awards(ゴールデン・ワールド・アワード)2024」において、Healthcare部門とCommunity relations部門の最優秀賞を受賞しました。

「ゴールデン・ワールド・アワード」は、世界的PR団体である国際PR協会(IPRA)が世界の優れたPR活動を表彰する業界賞です。38種類からなる多様なカテゴリーにおいて、世界中から選ばれたPRの専門家がさまざまな視点や項目で審査します。1990年の創設以来、毎年世界中からエントリーが寄せられ、国際PRアワードの最高峰として知られています。

今回受賞の対象となったI know IBDプロジェクトは、「見えない壁」ともいえる、社会が気づいていない IBD(炎症性腸疾患) 患者さんを取り巻くさまざまな課題解消に取り組み、さらにはIBDを正しく認知し理解する人が一人でも多く増えることで、社会全体のIBDについての理解を高めることを目的としています。

目的達成を目指し、2022年、「IBDを理解する日」が制定されている5月に、外出時のトイレへの不安1解消に取り組むプロジェクトを開始しました。以来、幅広い業種の協力企業・店舗から賛同を得て、そのネットワークは全国47都道府県において149社2,977店舗(2024 年 7 月末時点)に広がっています。

本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた協力企業・協力店では、IBD患者さんに対して、施設・店舗内トイレの貸し出しを行っています。また、本プロジェクトのステッカーを施設・店舗内に掲出し、IBD 患者さんへの支援・理解の可視化につなげます。さらに、協力企業・協力店の従業員を対象に、IBD に関する 教育資材の配布などを行い疾患の理解と支援の輪を広げています。

アッヴィはこれからもI know IBDプロジェクトを通じて、IBD患者さんを取り巻く見えない壁の解消と、社会全体での疾患認知と理解の拡大を目指し、希望あふれる日常の実現を追求していきます。


IBD(炎症性腸疾患)について

IBDは、大腸や小腸など消化管に炎症が起こり、腫瘍を合併することもある疾患で、主に指定難病である潰瘍性大腸炎とクローン病があります2,3。下痢や腹痛が主な症状であるため、トイレの回数の急増4,5や、食事の制限6など患者さんの生活にさまざまな影響があります。

IBDの発症は、これから社会で活躍する世代である10-20代で多く報告されていますが、現時点では完治につながる治療法がなく2,3、患者さんの人生に大きく影響する指定難病です。国内のIBD推計患者数は約29万人7と、指定難病の中でも患者数が多い※,8疾患で、国内患者数は年々増加傾向にあります8

※IBDという指定難病はありませんが、潰瘍性大腸炎とクローン病をIBDという一つの疾患と定義した場合の患者数の試算です


「Golden World Awards(ゴールデン・ワールド・アワード)」について


<ご参考>

I know IBDプロジェクト特設Webサイト:https://www.iknowibd.com/prj/


I know IBDプロジェクトロゴ:


I know IBDプロジェクトステッカー:


広報支援:株式会社プラップジャパン


  1. Devlen J., et al. Inflamm Bowel Dis Volume 20, Number 3, 545-552 (2014)
  2. 難病情報センター潰瘍性大腸炎(指定難病97) https://www.nanbyou.or.jp/entry/62 (2024年8月5日閲覧)
  3. 難病情報センタークローン病(指定難病96) https://www.nanbyou.or.jp/entry/81 (2024年8月5日閲覧)
  4. Rubin DT, et al.:Inflamm Bowel Dis. 27,1942-1953(2021)
  5. Hibi T, et al.: Inflamm Intest Dis. 5:27–35 (2020)
  6. Matsumoto T, et al.: J Crohns Colotis. 9,477-482 (2015)
  7. 「潰瘍性大腸炎およびクローン病の有病者数推計に関する全国疫学調査」厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 総括研究報告書(平成28年度)
  8. 「特定医療費(指定難病)受給者証所持者数,年齢階級・対象疾患別」令和4年度衛生行政報告例(令和4年度末現在)