アッヴィにおけるリーダーのあり方

アッヴィのメディカル部門でマネジャーとして活躍する2人に、アッヴィにおけるキャリアやリーダーシップのあり方について語り合ってもらいました。

Harumi M.

JAPAC (Japan & Asia Pacific) Medical JAPAC Oncology TA Lead

Kayoko K.

医学統括本部 メディカルアフェアーズ/免疫疾患領域統括部長

アッヴィに入社した理由

Harumi M.:アジア太平洋地区のメディカル部門を統括するJAPAC Medicalで、オンコロジー領域のリーダーをしています。JAPAC Medicalはシンガポールが拠点なのですが、COVID-19のため現地に赴任できず、日本からリモート勤務しています。
私は医学部を卒業し、18年間、医師として働いていました。専門は血液内科で、大学病院で臨床医として働いた後、大学で診療教育と研究に従事していました。当時は製薬会社で臨床医が働いているとはまったく知りませんでしたが、ある会社からオファーの手紙が来て、いったいどういうことをするんだろうと話を聞きに行ったのが製薬会社に興味を持ったきっかけです。その会社は血液内科の新しい薬を開発しているところでしたので、医師としての経験も生かせますし、新しい薬を作り出していくという臨床では経験できないことに関わってみたいという期待から製薬会社に入社しました。
アッヴィに入社したのは、アッヴィが開発を進めていた医薬品がユニークで非常に魅力的だったからです。希望するようなポジションはなかったのですが、「アッヴィで働きたい!」と自分を売り込みに行き入社しました。

Kayoko K.:免疫疾患のリウマチ、皮膚科、消化器という3つの疾患領域を統括する部長をしています。
私は薬学部を出て内資の製薬会社に就職して主に事業開発やライセンシング部門で働いていました。その後、生物学的製剤を開発するアメリカのベンチャーに転職し、幸いにもブロックバスターとなる薬を担当し、本社と日本のパートナーを結びつける仕事をしました。それをきっかけにアメリカ本社でグローバルマーケティングの仕事を経験するチャンスをもらうことができました。帰国後はその経験を生かして医療機器の消費者向けマーケティングを担当しました。
どれも非常におもしろい仕事だったのですが、もう一度、医療用医薬品で患者さんのために仕事をしたいと思っていたところで、前職での知り合いからアッヴィを紹介いただき、開発力に優れた会社だったことから入社しました。

国境や疾患領域を越える仕事

Harumi M.:私の現在の仕事は、グローバル本社、各国法人、さらにR&Dチームと協力して、オンコロジー領域で開発している医薬品を早く世に出せるようにすることです。グローバル本社と各国の橋渡しをして、各国での治験がうまく進み、医薬品が早く上市できるようにサポートしています。
今、注力している薬は4つです。各国のチームに加え、薬剤ごとのグローバルチームと、ステークホルダーがとても多いのがこの仕事の特徴だと思います。

Kayoko K.:私が現在担当している免疫疾患領域統括部は新しくできた部署です。免疫疾患では、一つの疾患でもリウマチの症状が出たり皮膚の症状が出たりする病気がありますし、皮膚の症状と消化器の症状が両方出る病気もあります。免疫にかかわる治療薬はリウマチ、皮膚科、消化器など単一の疾患だけでなく複数の診療科にまたがる疾患を含めて多くの適応症を取得しますので、3領域での情報共有や経験共有をして、医療従事者の方々に幅広く効率良く情報提供できるようにするためにできた部署です。
複数の領域に症状が出る場合、治療には先生方の連携が必要な場合があります。大きな病院では院内での連携が可能ですが、開業医の先生ですと1人の患者さんを複数の診療所で診ることになりますので、そこをどうサポートできるかについても考えています。
直前の仕事はリウマチ疾患領域の部長、その前はシンガポールで、今、Harumi M.さんがいるJAPACでMedical Area Operationsとして働いていました。

Harumi M.:アメリカで働いた経験もあるKayoko K.さんとは違って私は留学をしたことも海外で働いたこともありませんので、グローバルな仕事は本当に初めてです。まずは各国の事情を理解し、それを咀嚼してどうグローバルに伝え協力を得ればうまくいくかを考えながら進めるのが今までと違う点かなと思います。
各国に加え、シカゴの本社、パリ在住のグローバルチームリーダーと、時差のある地域との仕事は大変ですが、JAPACで働いている人たちも親切なので、わからないことや困っていることがあれば、定期的な会議以外でもチャット等でやりとりしていますし、アッヴィに入って6年以上経ちますので、海外出張の際などに面識がある人が多いので関係を作りやすいということもありますね。

Kayoko K.:私も、日本でもシンガポールでも、アッヴィのオープンさ、風通しの良さはあまり変わらないと感じていましたし、アッヴィのダイバーシティーは強みだと思っています。JAPAC Medicalのメンバーの出身は5〜6カ国にわたっていましたが、まったくそれが感じられませんでした。シンガポールが多民族多宗教の国家で、お互いを尊重する社会である面も大きいと思います。

Harumi M.:そうですね。一方で、いろんな国の人と働く場合には常識を共有できませんので、より多く話をしないと理解できないなとは感じています。メールのやりとりでは限界がありますので、なるべく、「ちょっとお話しませんか」とビデオミーティングをするようにしています。顔も見て話せるので、英語が得意ではない私でも、こういうことを言いたいのだなとか、私が言っていることが伝わっていないなとかわかるのでとても助かっています。

人を育てる風土

Kayoko K.:本当に電話だけだとつらいですよね。私もアメリカやシンガポールに行った当初は電話では苦労しました。アメリカに行った時もそうでしたが、JAPACには優秀な人がたくさん集まっていると感じました。そういう人たちに囲まれていると、わざわざ日本から行って、その中で自分がどれくらいの存在価値が出せるのか、このことだったらこの人に聞こうと思われる存在になろうといつも考えていました。ナンバーワンじゃなくてオンリーワンにという考え方を身につけたと思います。それはどこに行っても、どこの会社であっても同じ気持ちです。

Harumi M.:JAPACという環境や、グローバルとの仕事が増えていく中で、会社がどう動いているか見えてきますので、今後また日本に戻って働くときにも、より広い視野を持って仕事をできるんじゃないかと感じています。シンガポールには行けていませんが、こういう環境を与えていただいたことにはとても感謝しています。
キャリアについては、前に働いていた会社ではあまり考えることなかったのですが、アッヴィでは日頃から上司とキャリアについて話す場が多くあります。どのポジションにという議論ではなく、より大きな組織のリーダーになっていくためには何をすればいいのか、何が足りていないのかをディスカッションし、適切なアドバイスや、不足している経験を適切に与えてもらっています。その中で、今やっているような海外での経験を積む必要性や、リーダーシップのスタイルについて考えるようになりました。トレーニングの一つとして受けたコーチングで、バルネラビリティ(Vulnerability)、つまり自分の弱い部分も見せることが信頼関係を構築する上で大事だと学んだことは、私にとっては本当に目からうろこでした。

Kayoko K.:私の場合はアッヴィに入社して6年が経ちましたが、今6つ目の役割を担っています。それだけいろいろなチャンスを与えてもらって大変幸運でしたが、なかでも短期職務としてシンガポールに行かせてもらったことがとてもよい経験になっています。Harumi M.さんもおっしゃるように、アッヴィにはチャンスを与えて人を育てようとするところがすごくありますね。

リーダーとしての役割

Harumi M.:病院でも大学でもそうでしたが、何かやってみませんかと言われたときに、基本は断らないということは貫いてきました。したことがないことを経験する、自分の想像の範囲を超えていろんなことを経験するのは大事なことだと思っていますので、新しい仕事をしてみないかと言われたとき、ポジションもそうですし、シングルプレイヤーから組織のリーダーになるようにと言われたときも、基本的には断ったことはなく、やってみよう、頑張ってみようと思ってきました。

Kayoko K.:アッヴィでいくつかの部署でマネジャーをしてきた中で、自分はどういうマネジャーなんだろうと考える機会が多かったです。自分はどうするのかを、いろいろな会社といろいろな国の人たちを見ながら学んできたなと思っています。その中で、私も新しいことにはすぐ飛びつく方なので、チャンスが与えられたらやってみるのですが、過去に見てきた人たちのいいところ取りをして何とかまねをしている状態です。
私自身は、サーバントマネジャーだと思っています。先頭に立って引っ張っていくタイプではない。ですので、話をよく聞くようにしています。ちょっとした行動を見て、いいところやダメだなと思うところがあったら必ず伝えるようにしています。

Harumi M.:サーバントタイプは私には無理ですね。好きなマネジャーは、方向性を明確に示すタイプです。製薬会社のメディカルアフェアーズという組織である以上、自分たちがしていることがどれだけ患者さんや医療従事者の役に立って貢献できているのか、ひいては会社に貢献できているのかが、すべてのディシジョンのポイントであると思っています。「自分たちがしていることが本当に患者さんのためになっていますか?」と常に問いかけ、原理原則から外れないように引っ張っていくというタイプかなと思っています。

「患者さんのために」という意識の浸透

Harumi M.:前職でもアッヴィでも、「これ、患者さんのためになってる?」てよく言いますよねと言われます。例を挙げますと、新しい薬を出した後の市販後調査の結果は、公的機関への報告だけでなく、学会発表や論文にすることで医療従事者に返しましょうよと言ってきました。けっこう手間はかかるのですが、臨床医として働いていたとき、日本中の何百人何千人の患者さんに投与してどうだったのかという情報を製薬会社から返していただけるのはありがたいことだと思っていましたので、ちゃんと先生にお返ししましょうよと言ってきました。

Kayoko K.:私も、最終的に部下が判断に迷っているときは必ず、「患者さんのために何が一番大事かを考えて決めて下さい。それに対して周りからどんな反対があろうとサポートしますから頑張れ」って言ってますね。社内のどんな仕事であっても最終的には患者さんにつながっていると考えています。

Harumi M.:「患者さんのために」という意識が浸透しているのがアッヴィのいいところですよね。メディカル部門だけではなく、コマーシャル部門も含めて、プランを立てるときは必ずペイシェントジャーニー、つまり症状が出てから病院に行って診断と治療を受けて治ってと、患者さんの通る過程を想定して、どこをサポートするとより良くなるのかを考えるようになっています。ブランドプランやメディカルプランを立てる原点が患者さんであるということが、アッヴィでは強いと思っています。
私がアッヴィで何よりも誇りに思っているのは、小児の治療に対するニーズに応えてきたことです。患者さんの数は多くはないけれども、ニーズがあることを訴え、日本の経営層がそれを受け入れて開発を行うことができました。「ペイシェント・セントリシティ」を掲げ実行していることは、とても誇りに思っていいことだと思っています。

アッヴィで感じる働きがい

Harumi M.:アッヴィで働いていて感じる社風は、組織の壁が低いことと、フレキシビリティ、オープンであることだと思います。

Kayoko K.:それに、人を成長させる文化ができているなと思います。こうなりたいという希望に合わせてチャレンジをさせてくれます。新しいポジションや教育の機会をいっぱい設けて、短期間別な部署で業務を経験してみるとか、1週間のうち1日は別の仕事をしてみるなどいろいろな経験を積ませてくれる。そこがいいところだと思います。

Harumi M.:私の働きがいの根源は、いい薬を患者さんに届けられることです。白血病や悪性リンパ腫等、血液内科には治療が大変な病気もあり、患者さんにはものすごく負担がかかります。点滴治療が多いので入院が必要な治療を患者さんにしてきた者からすると、飲み薬で在宅で治療ができるようになれば本当にいいなと思っていますし、そうできるようになる日は近いと思います。患者さんを長く入院させて大変な思いをさせる治療ではなく、なるべく日常の生活をしながら飲み薬で治療できる世界を築きたい、そこに自分が少しでも貢献できたらいいなと思っています。

※所属と肩書きは2021年掲載当時

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