アッヴィは、化膿性汗腺炎を疑う症状に悩む方々の早期受診を推進するため、市民公開講座を開催しました。
化膿性汗腺炎とは、赤く腫れ上がった痛いおできが繰り返しできる、炎症を伴う慢性の皮膚の病気です。
赤く腫れ上がり、痛いおできが繰り返してでき、炎症を伴う慢性の皮膚の病気が化膿性汗腺炎といわれるものです。わきの下、お尻、あしの付け根、胸の下などによくみられ、20~40歳台の人に発症することが多いことがわかっています1。
1. 照井正.皮膚科の臨床. 2018; 60: 353-360
症状がひどくなると、日常生活や仕事に支障が出たり、気分的に落ち込んでしまうこともあります。身体的な影響だけではなく、下記の例のような生活の質への影響を少なくするためにも、できるだけ早い機会に皮膚科医に相談して、適切な治療を受けることが重要です。
【例】
小さなおできから始まるため、「そのうち治るだろう」と放置してしまったり、病院の先生にわき・胸・お尻などを見せたくないという心理から受診が遅れ、重症化してから受診する患者さんが少なくありません。
また、化膿性汗腺炎は、日本での患者さんの数が比較的少なく、症状の現れ方も患者さんによってさまざまなため、病院で診断されるまでに長い年月がかかってしまうこともあります。
化膿性汗腺炎は、重症化する前に早期の診断・治療が重要な疾患です。アッヴィは、化膿性汗腺炎を疑う症状に悩む方々の早期受診を推進するため、2023年11月12日に市民公開講座を開催しました。
当日は、皮膚科専門医の筑波大学医学医療系 皮膚科 教授 乃村俊史先生より化膿性汗腺炎の主な症状や治療について、分かりやすく解説いただきました。
また、質問コーナーでは、事前に寄せられた質問に加え、当日の参加者の方々からも疾患のことや日常生活でのお困りごと(受診するタイミング、患部のケア)など多くの質問が寄せられ、乃村先生よりご回答いただきました。
参加された方々に向けて「化膿性汗腺炎は認知度が低く、治療も難しかった時代が最近まで長くありました。しかし今では、皮膚科医の中で化膿性汗腺炎が知られるようになり、治療もしっかり対応できるようになってきています。半年に2回以上、おでき(吹き出物)を繰り返し、痛みや膿で悩まされるなど“化膿性汗腺炎かもしれない”と思われる場合には、症状が進行する前に、早めに皮膚科を受診してください」と乃村先生のメッセージが送られました。
長い期間、化膿性汗腺炎を疑う症状に悩む方が、より早期に診断され適切な治療を受けられるよう、簡易チェックシートや化膿性汗腺炎を相談できる病院検索などの情報提供を啓発サイト「繰り返す痛いおでき.com」を通じて行っています。
外部サイトへ移動します。宜しいでしょうか。