Ayana S. / Chikako T.

 [Strategy Realization Office / Human Resources]

社員の主体性を重視し成長を後押しする企業風土
自分たちの手で創りあげる“ベストカンパニー”


Ayana S.

戦略推進室
プロジェクト・コーディネーター
化学品素材メーカー勤務を経て2020年アッヴィに入社。現在は中期計画である5カ年計画や多様性推進を主とした企業文化推進に携わる。


Chikako T.

人事本部ビジネスHR部
BHRマネジャー
外資系トータルヘルスケアカンパニー勤務を経て2023年アッヴィに入社。社員と組織のパフォーマンス向上によって事業成長を加速するため、事業部門リーダーの人事パートナーの役割を担う。


~アッヴィを選んだ理由を教えてください。


Ayana S.:業務として企業の多様性推進に関わることができそうだったことです。また、面接を受けた当時はアッヴィとして事業を開始してから6年目とまだ若い会社でしたので、採用プロセスの中で「社員の声を大切にしながら、全社一丸となって会社創りをしている」ということが伝わってきて、ここで働きたいと思うようになりました。

Chikako T.:ベストカンパニーを目指すリーダーの存在と、パイプラインの豊かさを知ったことが、アッヴィへの入社を検討し始めた理由です。Ayana S.さんと同様、「人の成長」と「自分たちで会社を創っていくという文化」を大切にしているところに魅力を感じ、入社を決めました。


~現在の業務環境を教えてください


働く場所・時間を自己管理し高いパフォーマンスを発揮

Ayana S.:業務はほとんどオンラインで事足りる状況になっていて助かっています。私が入社した直後に緊急事態宣言が出されて、毎日出社したのは最初の1カ月だけ。すぐに在宅勤務が始まったのです。アッヴィではコロナ以前からフレックスタイム制度があり、2020年からは「いつでもどこでもワーク*」が導入されました。コロナ禍の最中に妊娠・出産し、現在は3歳になった子どもを抱えて仕事をしています。私の職種は、朝5時から夜10時までの間で、7.45時間勤務という形式の勤務制度なので、仕事と家事・子どもとの時間をうまく調整して働いています。こんな制度が整っているアッヴィだから仕事を続けられているな、と感謝しています。

Chikako T.:それは私も感じています。私は千葉県の外房に引っ越したので、通勤に2時間くらいかかります。仕事の内容に合わせ、効率や質を考慮して出社と在宅を使い分けることができるのがありがたいですね。通勤時間の削減でプライベートの充実が図れると、仕事の質も上がってきます。自分自身の判断で選択できる良さも感じています。

Ayana S.:同感です。場所も時間も自由なので、それだけに、主体性が大事だと思います。管理されるのではなく、自分で自分を管理しつつパフォーマンスを発揮する、いいパフォーマンスを発揮するための働き方を自分で考え実行することが重視されていますね。

Chikako T.さんはサーフィンをされると聞きました。外房に引っ越したのはそのためもあるのでしょうか。

Chikako T.:ええ、その通りです。私としてはワークライフバランスが実現でき、1番いいパフォーマンスを発揮できる働き方がこれだと思っています。私はプライベートでアダプティブサーフィンをやっていて、また大会にも出場しています。パラサーフィンと呼ばれることもありますが、先天的・後天的に身体に障がいのある人が、それぞれの障がい特性に「アダプト(適応)」して行うサーフィンという意味で、この呼称にはこだわりがありますね。他にはデフサーフィンの大会もあるのですが、私の参加する大会では、障がい特性に応じて9つのクラスに分かれています。私の障がいは左上肢欠損で、スタンド1というクラスで日本代表として世界大会にも出場しています。人事としてはちょっと忙しい時期ですが、事前に問題ないようにスケジュールを組んで、今年も休ませてもらえるよう準備をしています。

やはり海が近いと週末しっかり練習できます。しかも、リモートワークの日は5時か6時から1時間朝練してシャワーを浴びても、まだコーヒーを飲む余裕があるわけです。ありがたいですね。

Ayana S.さんもサーフィンやってみませんか。視覚障がいのクラスもありますよ。女子選手が少ないので、スカウトさせていただきます。

Ayana S.:興味あります。ぜひ体験してみたいです!


~アッヴィの魅力を教えてください


社員の声が会社を創っていく

Chikako T.:入社時、アッヴィの皆さんが温かく受け入れてくれたことがとてもありがたかったです。転職直後には、新しい環境になれるとか、独自のシステム、制度の違いなど、いろいろと努力が必要なところですが、この会社はどういう会社か、何を大切にしているか、この制度の背景は、ということを理解しておくことで、皆さんとても温かく教えてくれるし、熱く語ってくれるのです。会社を大事にする気持ちが伝わり、ものすごく前からいたような、温かさと居心地の良さがありました。

Ayana S.:私がアッヴィの面接を受けた頃でしたが、社員が会社を創ることを大事にしているのだなという印象をまず受けました。大きな会社ですが出来上がりすぎていないというところに魅力を感じました。入社した後も、さまざまなプロセスで社員の声を聞こうという姿勢が見られますね。例えば、5カ年計画の名称を社員に公募して、その中から最終候補を3つくらい挙げ、社員投票で決めるといった具合です。プロセスに関わると思い入れも生まれ、自分事化できますよね。そういうところを意識しているところが素晴らしいなと感じます。

また個人の成長というところでは、これをやりなさいというメッセージよりも、あなたはどうしたいのというメッセージを受け取る機会が多いことを感じます。こういうことを会社は成し遂げたいのだけど、どうしたらいいと思うか、と問いかけられるのです。いろんなアイデアを吸い上げて、1つのものを創り上げる。その中で社員それぞれが成長するという良さがあります。もう1つ感じているのは、否定をされないということです。私自身、新たな意見を取り入れてアイデアや企画はよくなっていくというイメージを持っているので、素晴らしいことだなと思います。



社員の成長を後押しする制度

Chikako T.:確かにそうですね。私が一番驚いたのは、社員全員が自分自身の3年後、5年後のなりたい姿やそのために経験したいことをシートに書いてまとめる「キャリアジャーニー」ですね。半期に一度の面談で、全員が記入したものを上司とすり合わせを行うため、キャリアについて考える機会にもなりますし、上司と部下が一緒に実現していく仕組みになっています。自分自身が主体性を持ってこうしたい、こうなりたいということに対して、周囲が実現をサポートしてくれるわけです。

キャリアジャーニーに関しては、自分中心で考えていいよ、と言ってくれるリーダーが多いですね。会社のこと、仕事のことを考えたら、「今プロジェクトの途中だから」「あと1年ここにいた方が」と考えてしまういい人が多いのです。キャリアにおいてはタイミングも重要です。チャンスがあったら「やってみたらどう」と背中を押してくれるリーダーがたくさんいて、ありがたいなと思います。


働きやすさもやりがいも。自分たちで創る会社

Ayana S.:すごいなと感じるのは、私が入社した時よりさらに働きやすい環境になっていることです。組織に変化があった時に、社員にとってマイナスになるような変化をしないのです。どうやったらもっと良くなるかを、人事の皆さんはもちろん、みんなが考えている。入社して4年ですが、そう実感しています。

Chikako T.:社内プロジェクトがいろいろと走っていますが、社員発信の活動も多いです。ERG (Employee Resource Group)のお話ですが、「こんな活動や案はどうですか」と関係部署や経営陣に提案し、合意を取り付け、自分たちで実現するために動いています。会社を自分たちで創っているという感覚で、熱量がすごいと感じます。

Ayana S.:やってみたらこれなしではいられない、これがあるから頑張れるという方も多いですね。自分の普段している業務とはまた違ったところから、いろいろな気づきを得られて、それをまた自分のチームや仕事に持ち帰って生かせるという面もあるし、横のつながりで鼓舞されるという面もあるのでしょうね。これはライフワークだといって活動している方もいます。私の業務であるEEDI(公平、平等、ダイバーシティ&インクルージョン)推進などもそうです。  

Chikako T.:私はパラスポーツの普及に関わる活動を通じて「どんな立場の人もハッピーになるし楽しい」という気持ちでやっていますが、時として「助ける人と助けられる人」という構図に見えてしまう瞬間もあります。アッヴィの場合は不思議とそんな構図を感じることがなく、理想の形でできているのです。やってあげる、やってもらうみたいなことではない、本当にいい形のEEDIが企業文化として根付いているなと感じます。

Ayana S.:もう一つ、私はアッヴィの行動指針である「Ways We Work」が好きなのです。業績評価する際も、結果だけでなく過程や行動も併せて評価してくれるため、より成長意欲が刺激されます。

Chikako T.:期待される行動やリーダーシップが明確に言葉にされているので、文化になっているなと感じる場面が多いです。会議中でも、「Ways We Work」の期待される行動に対して、できているね、またはもっとこういう風にやろう、など紐づけて発言されることが多いです。それがその個人の成長も後押ししていると思いますね。


社員一人一人がベストカンパニーを目指して

Chikako T.:そういえば、働きやすい環境で、仕事もキャリアも一人一人の主体性が生かされる部分が多い中で、みんなが好き勝手を言わないで同じ方向に向いていける理由はどこにあるのかなと、ずっと考えていたんですよ。やっぱり明確に5カ年計画として「Road to the Best」をしっかりと掲げて、それに対してみんなでやっていこうよという枠組みがあると、「自分たちでベストカンパニーを創るんだ」という気持ちにもなります。会社としてこれが大事という大方針みたいなものがちゃんと示されていることはとても大きいなと思いました。

Ayana S.:ベストカンパニーという表現もいいですよね。それぞれにとってのベストな場所になるような会社にしていこうよという置き方だと思います。みんながみんな、自分のできる形で、より良い会社になるように、自分の身の回りをよりよく整えようよというメッセージでもあると思うのです。人それぞれベストは違うかもしれませんが、それが多様性ということで、逆に定義されすぎていないことがいい方向に働いているのではないかと考えました。



~働く上での工夫について教えてください

Ayana S.:ある日私、想像してみたんですよ。Chikako Tさんはパソコンをどうやって使っているんだろうって。

Chikako T.:私も転職して初めて「あっ」と思いました。キーボードの配列が少し違うだけで意外と大変だということに気づきました。パソコンのロックを解除する際、【Ctrl】+【Alt】+【Del】を使いますが、これが片手だとできなくて、ちょっと苦労しました。左腕の先でキーをひとつ押さえることで解消しました。

Ayana S.:パソコンやアプリなど、ツールが変わると慣れるまで苦労しますね。私も転職後はジョブコーチ(職場適応援助者)の制度を活用しました。アッヴィのこのツールはこうしたら効率よく使えるといったことをサポートしてもらいました。

私の視覚障がいは後天的なもので、見えなくなったのは社会人になってからなのです。何とかならないかと、もがいた時期もありましたが、障がいと向き合う時間を持ち、どうやってパフォーマンスを出すか考えました。基本はパソコンに音声読み上げソフトをインストールして対応しています。

Chikako T.:アッヴィではPowerPointを多用しますね。画像を多く使ってビジュアルメインのイメージが強いですが、インプットもアウトプットも苦労しそうです。Ayana S.さんはどうしていますか。

Ayana S.:音声読み上げソフトで文字情報は拾えるのですが、画像やグラフは確かに難しいですね。ローデータをもらって対応しています。でも、世の中の技術進歩は素晴らしく、例えば10年前に私が今の身体的状況になっていたら、できることはもっと制限されていたと思います。AIをはじめ便利な技術がどんどん増えていますから、使いこなしていく側になることが大事だと思いますね。


~今後の目標についてお聞かせください。


人の、組織の、会社の成長に寄与したい

Ayana S.:人も組織も、みんな伸びしろというのを絶対に持っていますよね。その可能性や伸びしろといったところをどんどん広げていく、良くしていくというところに貢献できたらいいなと思います。自分自身も含めて。一人一人が伸びることによって、組織がより良くなっていくというのが、私の理想の形だなと考えています。それがアッヴィの掲げる“ベストカンパニー”につながっていくと思います。

Chikako T.:短期的な目標としては、自分が担当している組織において、よりベストな状態に近づけたね、今ベストだよね、という環境を創り上げることに自分が貢献できたなと思えることですね。もう少しスパンを広げると、仕組みや制度がしっかりしているアッヴィのよさを、立ち上げ間もない組織、これからの組織に波及させていけたらなと考えています。


*コアタイムなしのフレックスタイム制度と、これまでの在宅勤務制度から場所や利用回数の制限を外したテレワーク制度のハイブリッド。社員一人ひとりのバックグラウンドとライフにあった柔軟な働き方を自ら選択できる制度です。外部環境に影響されない主体的な働き方を習慣化しています。

※内容および所属と肩書は2024年取材当時